秋になり、お店の食器売り場でも土鍋をよく見かけるようになりました。今日は、土鍋を購入されたらまず始めにやって頂きたい「目止め」についてご紹介します。
目止とは、新しい土鍋で片栗粉を入れた汁を煮て、表面の細かい穴をふさぐことです。
未使用の土鍋は、荒い土を使っているため水が染み込みやすく、沸騰しにくい状態。目止めせずに使用すると、水分が土鍋の裏まで浸透して焦げ付いてしまうこともあります。そこで、目止めをして土鍋に片栗粉のでんぷん質を浸透させ、水漏れや染みを防ぎます。土鍋の表面をコーティングするイメージです。
最初はひと手間かかりますが、より快適に長くご使用頂くために、ぜひ一度行ってください。
<目止めのやり方>
- 土鍋をさっと洗います。まず余分な不純物を落とします。
- 土鍋に水を8分目入れ、大さじ1~2の片栗粉を入れて火をつけます。入れる片栗粉の量は鍋の大きさに比例します。(5号で1杯、9号で2杯程度)火にかけている間は片栗粉が焦げ付かないように時々かき混ぜてください。※片栗粉の他に、小麦粉、お米のとぎ汁でも代用できます。
- 沸騰したら火を止めます。よく冷ましてから土鍋を洗い、乾いた布で拭いて風通しの良いところで自然乾燥させてください。次回より、そのままお使い頂けます。