今日は土物の器の目止めをご紹介します。
土が粗く吸水性のある土物の器は汚れやすく においがつきやすいため、米の研ぎ汁や片栗粉などで土の粗い目をふさぐ「目止め」をおすすめしています。目止めをすることにより表面がコーティングされ、水漏れなどを防ぐこともできます。
少し手間がかかりますが、より快適に長くご使用頂くために使い始めに 一度ぜひ行って下さい。
【小さい土物の器の場合】
① 器をさっと洗い、よく乾燥させます。
② 器全体が入る鍋に器がかぶるくらいの水を入れ、大さじ一杯程度の片栗粉を入れ、よく混ぜてから器を入れて弱火にかけます。鍋底にキッチンペーパーや白無地のふきんを敷いて下さい。器の割れを防ぐことができます。器を重ねる場合は、器の間にも挟むなどして器同士のぶつかりを防いで下さい。
③ 弱火で20分ほど煮沸します。火を止めたらそのまま鍋ごと冷まし、器を洗って、乾いた布で拭き取って自然乾燥させます。※ 吸水した水分が残ったまま収納するとカビの原因になるので、しっかりと乾燥させてから収納して下さい。
【大きい土物の器の場合】
鍋に入りきらない大きな器は、器が入る桶などの大きい容器を使って目止めをします。
① 器をさっと洗い、よく乾燥させます。
② 容器に器を入れ、温めておいた米のとぎ汁をゆっくりとそそぎます。
③ とぎ汁が冷めたら器を洗って乾燥させて下さい。一度で目が埋まらないときは何度か作業を繰り返し行って下さい。